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期初に多いケガ④腰椎分離症の予防


期初に多いケガの一つ腰椎分離症は、成長期にあるスポーツ選手に多く生じる腰椎の疲労骨折で、椎弓と呼ばれる背骨と背筋をつなぐ、細くて弱い部位に頻発します。

特に注意が必要なのは、中学1年生や高校1年生など進学したての新入部員です。

新しい環境で上級生と同じハードな練習に取り組むなど、成長期にある骨に過重なストレスがかかることで、腰椎分離症の可能性が極めて高くなるためです。


軽い腰痛でも我慢は禁物

初期で適切に治療すれば骨の癒合が期待できる

スポーツ医療機関を受診した症例研究※1によると、成長期における腰痛のうち半数近く(小学生45.5%、中学生46.2%、高校生50.0%)が腰椎分離症であるとされます。


腰椎分離症
腰椎分離症

初期においては、運動中にのみ腰痛が生じます。運動をしていない時には痛みは気になりませんが、日常でも身体を反らしたり捻ったりすると腰痛が発症します。

骨の組織に炎症が生じている状態ですので、レントゲンでは発見困難なことがありMRIで骨髄浮腫を確認します。

初期の治療は、スポーツの休止コルセット装着による保存療法となります。骨の癒合が期待できる最も重要な時期です。

休止期間はMRIで判断しますが、3カ月以上は必要になろうかと思います。


腰椎分離症
腰椎分離症

初期の段階で治療を受けずに運動し続けると、安静時にも腰が痛む進行期へと移行します。

さらに終末期に至ると骨癒合が困難になり、分離すべり症(腰椎のズレ)発症など重篤な後遺症を伴うケースもあります。


治療の開始時期によって、骨の癒合率(骨がつく可能性)や癒合期間(骨がつくまでにかかる期間)が大きく異なるのです


腰に痛みを感じたらできるだけ早期に適切な診断・治療を受けることが、スポーツ活動はもちろん日常生活においても重要であるといえましょう。


柔軟性アップと体幹強化、

睡眠&栄養で腰椎分離症を予防


■予防対策①ストレッチ 下肢の筋肉が硬かったり、股関節の可動域が狭かったりすると、腰への負担が大きくなってしまいます。

腸腰筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、股関節のストレッチに取り組み、筋肉の柔軟性を保ちましょう。

下記に腸腰筋ストレッチ動画を添えました。動画を見ながら4分ほどで行えますので、取り入れやすいかと思います。


■予防対策②体幹強化

腹筋、背筋、骨盤底筋などをバランス良く鍛えて体幹強化を図りましょう。


■予防対策③良質な睡眠で骨を強化

成長ホルモンが分泌される深い睡眠を確保することは、骨の修復や生育に重要な役割を果たします。

睡眠時間を十分確保すると同時に、睡眠の質を高めるために、

  • シャワーではなくお風呂に入って身体を温める

  • 就寝直前のスマートフォンの使用をやめる などを実践いただきたいです。


■予防対策④食生活で骨づくり

また骨生成に欠かせないカルシウムビタミンDの摂取もお忘れなく。より詳細な内容は、右ボタンより過去記事をご参照ください。


特に初期段階での適切な対応は悪化を防ぎ、スムーズな競技復帰の鍵となります。

もし痛みを覚えたらできるだけ早く整形外科医へご相談ください。


次回は6月初旬、私も中学時代に悩まされた「オスグッド」をとりあげます。


※)家里典幸ら.学童期の腰椎分離症.日本整形外科スポーツ医学会誌.VOL.36 NO.1, 2016.

追記:

FMラジオAIR-G'『耳で聞くランニング番組』ミミランズ
FMラジオAIR-G'『耳で聞くランニング番組』ミミランズ

私事になりますが、先日FMラジオAIR-G'の『耳で聞くランニング番組』ミミランズにゲスト出演し、パーソナリティの市民ランナーHITOMIさんと大通公園から北大までを走りながら、ランニングの怪我予防などを話しました。


5/23(土)までラジコで無料聴取いただけます。お楽しみいただければ幸いです。

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