背中・腰の症例

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腰痛

 痛みの原因は様々で、成長に伴っておこるもの、加齢により生ずるもの、外傷、感染や炎症によるもの、腫瘍によるものなどがあります。また循環器や泌尿器、婦人科系の臓器、消化器の疾患から、腰痛が生じることもあります。

 病態により治療法が異なるため、正確な診断が重要です。内服薬、外用薬、注射薬、理学療法等を用いた治療で、よりスムーズな回復が望めます。また再発予防に向け、体操や運動のプログラムについて整形外科で相談して取り組むことをお薦めいたします。

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側弯症(そくわんしょう)

 側湾症は、首から腰までの脊椎のどこかが左右側方へ湾曲した状態をさし、背骨自体のねじれを伴うこともあります。通常は、小児期にみられる脊柱変形を指します。  側弯が進行すると、腰背部に痛みを生じたり、心肺機能の低下をきたしたりということがあります。弯曲が進行する前に診断して、治療を開始することが大切です。

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 「ヘルニア」とはラテン語で「飛び出した状態・脱出」を意味します。
 椎間板は線維輪と髄核で構成され、背骨をつなぎ、クッションの役割を果たしております。その一部が飛び出した状態になり、神経を圧迫して症状が出ます。

 下肢伸展挙上試験および、X線・MRIなど検査を行い、診断を確定します。コルセットの装着、消炎鎮痛剤の内服や坐薬、神経ブロック注射療法などで、疼痛をコントロールしながら治療を継続することが大切です。

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 神経の束である脊髄を保護する役割を持つ脊椎に変形が生じ、脊髄を圧迫している状態をさします。加齢による変化として生じることが多く、中年以降に多発します。足のしびれや痛みを自覚しますが、歩くことにより症状が悪化しやすいという特徴があります。
 保存的療法の効果は限られているため、日常生活に支障が出るほど症状が重篤な場合には手術による治療が行われます。

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 椎骨が腰の部分で正常な位置からずれた状態を指します。特に第4腰椎と第5腰椎の間に生じることが多いといわれています。長い距離を歩いたり、長時間立っていたりすると腰から足にかけて痛みを生じるようになります。さらに足のしびれや麻痺まひ、排尿障害を生じることもあります。加齢に伴い生じ、中年以降に多い傾向があります。

 痛みがある場合は、理学療法、薬物療法、装具療法、ブロック注射などを行います。これらの治療で思わしい結果が得られない場合、手術を検討します。

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 腰椎分離症は、主に10代の成長期に見られる疾患です。過度のスポーツや腰部の回旋などによる負担が繰り返し加わることで、腰椎の後部(椎弓)が分離(疲労骨折)して発症します。腰痛や下肢のしびれなどが引き起こされます。

 一般の人では5%程度が分離症を発症しますが、スポーツ選手では30~40%の人が発症します。初期の段階でコルセットなどによる外固定や痛みどめによる対症療法を行い、加えて2~3カ月程度の運動を中止します。医師の指導に基づいたストレッチなど適切な治療を行えば、分離した腰椎は治癒が可能です。

 けれど腰椎が分離した状態が長期間続くと、分離した腰椎は癒合しません。また、腰椎すべり症に移行するケースがよく見受けられるので注意が必要です。

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 仙腸関節(せんちょうかんせつ)は、骨盤の骨である仙骨(せんこつ)と腸骨(ちょうこつ)の間にある関節です。脊椎の根元に位置し、3~5mmのわずかな動きを有し、日常動作に対応できるよう根元から脊椎のバランスをとっていると考えられています。仙腸関節障害は、中腰での作業、不用意な動作、繰り返しの負荷などにより関節に微小な不適合が生じ、痛みが発生した状態をいいます。

​ 老若男女を問わず発症し、腰痛、臀部痛、下肢痛が多くみられます。ぎっくり腰のような急性腰痛の一部は、仙腸関節障害によるものと考えられています。

 

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