尿酸値を上げる要因を減らす生活習慣へシフト
食事は栄養バランスよく腹八分目
高尿酸血症の予防や改善には、食生活の改善が欠かせません。
痛風の患者さんはメタボリックシンドローム=肥満傾向にあるので、食事を見直し肥満を解消すれば、高尿酸血症=痛風を治すことにもつながります。
ご飯やパン、麺類は、控えめに。
野菜や海藻、茸類は、多めに。
タンパク質は魚や肉、卵より、豆腐などで摂取するのが好ましい。
揚げ物や炒め物より、煮物をチョイス。
マヨネーズやバター、ドレッシングなどの脂質は少なめに。
みそ汁は塩分の摂りすぎを防ぐため1日1杯程度に。
間食はやめるか、スナック菓子ではなく乳製品などに。
などを心がけてみてください。
プリン体を含む食品は控えて
尿酸値の上昇については、体内での合成や排せつの影響が大きいということが明らかになっています。
とはいえプリン体の多い食品は、連続して大量に食べないようにするのが安心です。
鶏・豚・牛のレバー、かつお、サンマ、スルメイカなどは、食べる量や回数を減らすよう意識してください。
尿が1日2ℓ出るよう水をたっぷり
尿の量が増えると尿酸の排出が促され、尿酸値を減らせます。
1日の尿量が2ℓ以上になるよう、水やお茶でしっかり水分をとりましょう。
前回も書きましたが、フルクトース(=果糖)を含む清涼飲料水は、尿酸値を上げてしまいます。
できるだけ水を飲むようにするのが、良いです。
お酒は飲み過ぎないように
アルコールは尿酸値を上昇させます。種類を問わず、飲み過ぎないようにしましょう。
中でのビールはプリン体が多く含まれるので、要注意です。
毎日20分以上、 適度な有酸素運動を
ウォーキングのような軽めの有酸素運動を、生活習慣にしましょう。
できるだけ1回20分以上、毎日続けることが好ましいです。
外を歩く時間をとれない方は、自宅でラジオ体操を2~3セット行うと良いでしょう。
自分にあった方法でストレスを解消
ストレスは万病のもとで、痛風も例外ではありません。
好きな音楽を聴く
映画やドラマを見たり本を読んだりして、思い切り笑う・泣く
ゆっくりお風呂や温泉につかる
ペットと触れあう
ストレッチをする
など、自分にあった方法でストレス解消に努めてください。
同時に疲れたら休む、十分な睡眠時間を確保することも心がけましょう。
次回は、投薬治療のことなどを話したいと思います。
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