新生活様式とメタボ

コロナ前後で3人に一人の割合で体重が増加


今夏は長く会えなかった知人や親類と再会した方も多いのではないでしょうか。

以前より太ったように見受けられる方も、少なくなかったと思います。


テレワークやオンライン授業、ネット配信など、

仕事も勉強も映画やコンサートも自宅で行えるようになりました。

また食事のデリバリーや日用品の買い物も、スマホで手軽にできるように。


こうした新生活様式の定着によって便利になった反面、

健康への好ましくない影響が生じています

今回から数回にわたり、新生活様式における問題と対策を取り上げて参ります。


1回目はメタボリックシンドローム、通称メタボについて考えてみましょう。


前述の通り、コロナ前は家の外で行っていた様々なことが外出せずに自宅で完結できるようになり、明らかに動く機会が減少しました。

太りやすくなる環境であることは、間違いありません。


40代〜60代の男女3,000人を対象とした調査で、新型コロナ感染拡大前の2019年頃と2020年4月頃との体重の変化の問いに1092人の方が「体重が増加」と回答。

これは全体の36.4%3人に一人の割合です。

体重が増加した方のうち、「3〜5kg未満の増加」(29.6%)と「5kg以上増加」(15.1%)を合わせると半数近く(44.7%)が3kg以上太ったことになります。

また4人に一人以上(27.1%)が、「肥満」に相当するBMI25以上となっています。

出典:(一社)日本生活習慣病予防協会「インターネット調査」2021年10月実施



睡眠不足もメタボの要因の一つに


体重増加の原因として思いあたるのは、「運動不足」「食べ過ぎ・飲み過ぎ」でしょう。

実際、前述の調査では、6割以が生活習慣の変化を認め、「適度な運動」(35.1%)ができなくなったと回答しています。

また「甘いものを控える」(15.7%)、「食べ過ぎないようする」(12.1%)、「お酒を飲み過ぎないようにする」(10.1%)ことができないという、摂食コントロールの問題が生じていることを多く示しています。

出典:(一社)日本生活習慣病予防協会「インターネット調査」2021年10月実施


今回、私が注目したのは「十分な睡眠」(21.2%)がとれなくなったとの回答です。

睡眠不足が内臓脂肪の増加=メタボリックシンドロームと深く関わっているとのエビデンスを得たからです。

米国メイヨークリニックが2013 年 5 月から 2018 年 5 月まで、12 人の健康な非肥満者 (男性 9 人、女性 3 人、年齢 26.5 ± 5.8 歳、BMI 24.6 ± 3.7 kg/m 2 ) を対象として取り組んだ研究で、その成果が2022年4月発行のアメリカ心臓学会誌に掲載。

被験者は14 日間、実験的に睡眠を制限し自由に食物を採れる状態で生活

すると活動量(=消費エネルギー量)が変わらないのに食事の量(=摂取エネルギー量)は1日あたり約300kcal増え、体重が0.5kg増加。特に腹部の総脂肪面積が 9% 増加し、腹部内臓脂肪が 11% 増加したことが示されています。

Effects of Experimental Sleep Restriction on Energy Intake, Energy Expenditure, and Visceral Obesity


睡眠不足がコロナ太りの原因の一つであることは確か。

睡眠を十分とるよう心がけると同時に、睡眠環境を快適に整えることも大切かと思います。


先日パフォーマンスを発揮するために良質な睡眠が必要との目的で、睡眠に関する記事を書きましたので、よろしければ参考になさってください。


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