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期初に多いケガ⑤オスグッド病の予防

更新日:3 日前

ジュニアアスリートに頻発するオスグッド・シュラッター病(以下オスグッド病)も、期初に多いケガの一つ。概ね10~14歳小・中学生のスポーツ選手、特に男子に多くみられるのが特徴です。


オスグッド病のX線画像

発症要因には、骨が未成熟で弱いこと、筋肉が硬くなりやすいという成長期だからこその身体特性が関与しています。

膝を伸ばす運動が繰り返されることで大腿四頭筋により脛骨粗面に過剰な牽引ストレスがかかります

その繰り返されるストレスによって成長軟骨部(骨端軟骨)が剥離することで発症します。


症状としては、膝の前面、膝蓋骨の少し下方の盛り上がったところ(脛骨結節)痛み腫れを生じます。

初期においては、普通に歩行いている時には痛みが出ないことも多いです。

症状が進行すると、痛みや腫れが顕著になりプレーに支障が出はじめます。

さらに悪化しますと、より長い期間でのスポーツ活動の休止が必要となります。

早期の段階での適切な処置が、早期回復・早期復帰につながります。


オスグット病は成長期の一過性のもの

骨の成長完了までのセルフケアが必須


治療は

  • 部活動などにおける運動量の軽減、あるいは休養

  • 膝下を固定するバンドの装着

という脛骨粗面に負荷を与えないための活動制限=保存療法が第一選択となります。

痛みが強い場合、

  • 消炎剤含有の湿布や軟膏の使用=薬物療法を用います。


オスグット病は成長期の一過性のものですから、骨の成長が完了するまで痛みとうまく付き合う必要があります。

下記のご自身で身体をケアすることが悪化を防ぐポイントとなります。


オスグッド病の治療

■運動後のアイシング

炎症を鎮めて痛みを出にくくする対策としては、練習後のアイシングが有効で、直後に行うのがベスト。紙コップなどで氷をつくり、氷面を脛骨粗面にあててマッサージするアイスマッサージもお薦めです。

アイシングは15分ほど、皮膚の感覚がかなり鈍くなり表皮が赤くなるくらいまで行いましょう。


■膝下のテーピング

テーピングによって、成長軟骨部への刺激を緩和します。

発症後、数カ月間は膝下を固定した状態で運動を行うのが望ましいです。

テーピング方法ついては、右の動画をご参照ください。


■良質な睡眠と食事

前回の腰椎分離症の予防でもお伝えした通り、骨の修復や生育を促す成長ホルモンは睡眠時に分泌されます。

また日々の食事で、骨生成に関わる栄養(カルシウムやビタミンD)を積極的に摂るよう心がけると良いでしょう。


オスグッド病を患っていた時にクラウチングスタートの姿勢が辛かった

・原則行は中学1年次、陸上部に入部した直後にオスグット病を罹患しました。

短距離のクラウチングスタートの「位置について」の姿勢で、後ろ脚の膝を地面につけただけで痛みが出るため、膝を浮かせて痛みをしのいいました。

医師の指導のもと練習量を調整セルフケアに努めた結果、中学2年の頃には痛みを解消できました。


自己判断や放置はタブーです。

もしも膝に違和感を覚えたら、整形外科で検査を受け他の重篤な疾患の疑いを除くこと、状態に応じた治療を受けて早期回復をめざしましょう。


次回は6月下旬に「疲労骨折」をとりあげ、今シリーズ「期初に多いケガ」をしめくくります。

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