PDF-FD療法①科学的根拠(エビデンス)
- 院長 原 則行

- 14 時間前
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本年7月より新しい治療法「PDF-FD療法」をHPの専用ページにてご案内しております。
PDF-FD療法は、
サプリメントやテーピング、サポーターで効果の得られなかった患者様
毎月のようにヒアルロン酸の注射治療を受けるのが面倒な患者様
人工関節の手術療法には抵抗のある患者様 などにご検討いただきたい治療法です。
けれど、当該ページでは紹介しきれなかった情報があります。
その詳細をお伝えしたく、今回から3回のブログ記事にてご紹介します。
第1回はPDF-FD療法の科学的根拠(=エビデンス)をとりあげます。
予防・回復をめざす新しい治療法PDF-FD療法の科学的根拠

専用ページの復唱になりますが、PDF-FD療法は患者さんご自身の血液の血漿から成長因子を抽出した溶剤を、ご本人に注入することによって、変形性膝関節症など様々な整形外科疾病を改善に導く新たな治療法の選択肢の一つです。
当院でもご希望の患者様にご選択いただける治療に関しまして、その科学的根拠を示す調査研究※を紹介します。
当該の研究は、変形性膝関節症の患者54例(男性18、女性36、平均年齢72.1±7.2歳)に対して、凍結乾燥した濃縮成長因子を血漿由来因子(PDF)と血小板由来因子(PFC)に無作為に分け関節内に注射し、4週間後の治療成績を比較した調査研究です。
結果としてPDF群はPFC群に比べ、治療後の膝の痛みに関するVASが有意に小さく(p<0.001)、膝の痛みに関するVAS改善率が有意に高い(p<0.001)ことが明らかになっています。

PDF-FD療法 成長因子4つの働き
成長因子とは、細胞の成長や増殖を促す様々なタンパク質の総称で、1 万以上もの種類があるとされています。
患者様ご自身の血液から抽出した血漿にある成長因子により、炎症を抑える働きや患部の治癒を促進する働きなどが期待できます。詳細は右図をご参照ください。
PDF-FD療法では、前述の成長因子の働きが期待できますが、治療の適応や効果には個人差があります。
まずは保険適用の診察において、ご担当の医師にご相談ください。 ご相談内容に関する案内の全てをご理解いただきましたうえ、治療をご選択いただきますようお願い申し上げます。
※ 戸田佳孝、増田研一:変形性関節症に対する濃縮血小板由来成長因子注射と濃縮血漿由来成長因子注射の4週間後の治療成績比較. 整・災外.68:286-,2025


