陸上競技やマラソンだけでなく、サッカーやラグビー、テニスなど走るスポーツを行う選手などに多くみられる「すねの痛み」。 骨折した時のような激しい痛みではなく、慢性的な鈍い痛みが特徴で、シンスプリントと呼ばれています。
中学生から高校生に多い
スポーツ選手の下腿障がいの約6割を占めるともいわれる、運動を習慣的に行う人には頻度の多い疾患です。
中学生から高校生に多くみられ、競技のシーズン初期に痛みが強く、シーズンが進むにつれ痛みが軽くなることもあります。
原因は、反復するランニングやジャンプにより下腿の内側の骨に刺激が加わることと、足首や足の親指で地面を蹴る筋肉が、下腿骨の骨膜を引っ張り炎症が起こるためだと考えられています。 けれども有効な治療はまだ確立されていないのが、現状です。
疲労骨折との区別が大切
シンスプリントと疲労骨折は、症状が似通っているケースもありますが、治療法は異なります。
両者の区別にはMRI検査が欠かせず、その診断にも精確性が求められます。
いずれにせよ、痛みを我慢して運動を継続すると難治性となる可能性が高いです。
異常を感じたら早期に診断、治療を受けるようにするのが安心です。
対策については、次回のブログにてご紹介します。