毎日身体を動かすことを、この冬からの習慣に
新型コロナウイルスの感染拡大が増す一方の北海道。
冬に向かい日に日に寒くなってきている中、より一層の予防徹底が必要です。
手洗いやうがいに加え、適度な運動習慣を対策の一つに取り入れてみてはいかがでしょう。
というのも、私たちの身体には、もともとウイルスなどの有害物質から体を防御する免疫機能が備わっています。
この免疫機能を高めるにあたって、適度な運動習慣が非常に効果的だからです。
前回も話した通り、「変形性膝関節症」の治療にも運動療法がとりいれられています。
膝に強い痛みがある場合は別ですが、ひどく痛むのでなければ日常的に適度な運動を行うのが望ましいのです。
と言いますのも、膝を全く動かさなくなると痛覚が敏感になり、少しの動作でも痛みをより強く感じやすくなるからです。
適切な方法で運動に取り組めば、痛みを感じる心配を減らすことができ、
かつ痛み止めの薬に頼らないことで、副作用のリスクを軽減できるなどの利点もあります。
ですが多くの場合、冬は寒くて家に閉じこもりがちになります。
ですので、意識して体を動かす習慣をつけることが重要です。
ストレスになるような激しい運動は、ケガにつながったり、免疫力を下げたりと逆効果になる場合があるので、ご自身の体力にあわせ楽に取り組める運動を採用しましょう。
軽い体操でも、日ごろ運動不足のご高齢者などには、十分、効果が期待できます。
継続することを優先して、まずは体を動かすことに少しずつ慣れていきましょう。
膝痛の改善にも効果が期待できる筋肉体操のご紹介
【大腿四頭筋のトレーニング】
大腿四頭筋は、太ももの前側にある太い筋肉です。膝関節への負荷を和らげる役割をもちます。
●寝たまま 片足ずつ踵(かかと)上げ下げ
膝を伸ばし、かかとを床から15~20cmほど上げます。
約10秒間キープして、ゆっくり降ろします。
これを朝と夕方、左右それぞれ20回繰り返しましょう。
●椅子に座って膝(ひざ)曲げ伸ばし
椅子に座り、片足をまっすぐ伸ばします。
伸ばした足を椅子の高さほどまで上げ、10秒間保ちます。
足を下ろしたら数秒間休みます。
これを朝と夕方、左右それぞれ20回繰り返しましょう。
※余裕のある方は足首に重りをつけて行ってみましょう。
●つかまって 膝の上げ下げ
手すりやテーブルなどにつかまって、立ちます。
膝を曲げてゆっくり上げ、同じスピードでゆっくり下ろします。
これを朝と夕方、左右それぞれ20回ほど行いましょう。
大切なのはご自身に合った方法で運動に取り組むことです。
よくあるのは、テレビ番組で紹介した『○○が効果的』『○○で改善』などという情報を鵜呑みにして、ご自身に合わないやり方をしてしまうケースです。
むしろ逆効果であったり、別の深刻な症状を発症したりする、可能性も否定できません。
膝に痛みがある方は、やはり一度病院を受診し、医師や理学療法士のアドバイスを受けて、正しく実践するのが一番の改善の早道です。
当院がお手伝いできることも多々あろうかと思います。
ご相談いただければ、全スタッフが全力でサポートいたします。
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