top of page

半月板損傷②ランナーへ

更新日:2020年7月12日

ランナーと半月板損傷

ランナーの場合、オーバートレーニングによる酷使や、突発的な動きや過重などによる負荷によって、半月板を損傷するケースが多々あります。

膝に違和感や痛みが生じたら、まず専門医に診てもらうのが得策です。

  • 「何が痛みや違和感の原因か?」

  • 「膝がどういう状態になっているのか?」を正確に診てもらうためと考えましょう。

前回も申し上げました通り、半月板は一度、損傷すると自然治癒ほぼ期待できません。少しでも傷ついていたら、なるべく早期に対処することがとても重要です。

とはいえ、ランニング愛好家にとって「走るのをやめる」方向での治療は、精神的にも肉体的にも、望ましいとはいえません。ですので、スポーツに精通する医師を受診するのが、安心かと思います。



サブスリーランナーの症例

患者さんは、フルマラソンのベストタイムが3時間を切る40歳代・男性ランナー。膝の痛みと腫れが現れ、フルマラソン完走ができなくなりました。


MRI検査で半月板損傷が判明したため(右、上の写真)、関節鏡による 半月板 部分切除の手術を行いました(右、下の写真)。


一般的に手術直後は、患部の炎症(痛み・腫れ・熱感)が強いため、アイシングを行います。

歩行は、手術後早期から松葉杖なしで歩行可能、痛みが生じない範囲での可動域改善運動などに取り組みます。


回復期には、自分の体重を利用した筋力運動に移り、痛みや腫れに十分に配慮しながら運動回数や負荷を調整します。


ジョギングなどスポーツへの復帰は、筋力トレーニングが安定した状態から始めます。


先に述べた40歳代・男性ランナーは、術後6カ月の東京マラソンで、再びサブスリーでの完走を達成しています。※あくまで個人的な例です。


どのような方においても、手術中の所見、術後の経過、各種動作を医師や理学療法士が確認してリハビリメニューを計画し、そのリハビリに取り組むことが、よりスムーズな復帰がつながるということは、確かだと思います。



#膝 #膝痛 #変形性膝関節症 #半月板損傷 #オスグッド病 #関節リウマチ #整形外科 #北広島 #きたひろしま整形外科 #我汝会 #原則行

閲覧数:2,489回

最新記事

すべて表示

ご理解とお願い 免責事項

  • 院長ブログの記事は執筆者個人の考えに基づく内容です。

  • 記事中にある提案等は、自己責任にて実施いただきますようお願い申しあげます。

  • ブログ記事の情報を用いた行為における損失・トラブル等に対して、執筆者は何ら責任を負うものではありません。

  • ブログ記事は予告なしに内容変更や削除することがございます。

  • ブログ記事の内容に関してメール等を通じての個別の相談は受け付けておりません。

bottom of page