院長 原 則行

2020年8月22日2 分

超音波骨折治療②

転倒や衝突、運動など、

誰にでもある骨折の可能性

骨折は、骨に外的な力が加わったことによって発症します。

高齢者は段差につまづいたりバランスを崩したりして、骨折する方が多いです。

またスポーツ等で一定部位に連続的に負荷がかかり骨折するケースもあります。

右写真は、運動選手に多い骨折例です。ご覧の通り、様々なケースがあります

骨は再生能力の高い組織ですので、正しい診断と適切な治療を受ければ、多くが正常な機能を取り戻します

一般的な骨折治療では、整復、固定後に骨が修復されるのを待ちますが、治療中は日常生活に大きな支障をきたします

であれば松葉杖や車椅子が必要になることもありますし、指や手首であれば家事や仕事が思うようにできず、スマートフォンの操作もやりにくくなります。

スポーツ選手にとって大好きな運動ができないことは、肉体的にも精神的にも苦痛を余儀なくされることでしょう。

ですから骨が癒合するまでの日数が短かければ短いほど良い、といっても過言ではないと思います。

それが、当院で超音波治療を推奨する最大の理由です。

患部に治療器にあてるだけ

痛みはなく、保険が適用

当院では通院時や入院時に所定の時間、骨折した部位に超音波骨折治療器(アクセラス)をあてます。

超音波が骨芽細胞を刺激し骨の再生を促すのですが、治療時に痛みや不快感はありません。

前回等の復唱を含みますが超音波骨折治療のメリットは、

  • 復職や復学、スポーツ再開等を、より早期に実現できる

  • 自宅で家族等が負う要看護・要介護期間を短縮、負担を軽減できる

  • 保険が適用されるため総合的な医療費の抑制につながる 等

さまざまあります。

ただし部位や程度が同じ骨折でも、癒合までの期間には個体差があるという点を、ご理解いただければ幸いです。

年齢、喫煙習慣、糖尿病や骨粗しょう症等の既往の疾病など、骨の治癒に大きく影響する要因は複数あります。

万が一、骨折してしまい治療する場合は、患者さんご自身でコントロールできる食生活の管理や禁煙、疾病の治療には、ぜひ積極的に取り組んでください。

治療に続く安全かつ効果的なリハビリテーションを含め、当院の医師、看護師、理学療法士がチームで患者さんをサポートいたします。

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