その膝の痛みは、変形性膝関節かもしれません
10月15日、手稲山(札幌市)で初冠雪を観測しました。いよいよ冬の到来です。
秋冬「寒くなると膝が痛くなる」という方が、少なからずおられます。
原因の一つは関節のしくみにあります。
膝関節は、軟骨がクッションの役割をしています。
寒くなると血液の流れが悪くなり、関節周りの筋肉が拘縮し、筋肉や軟骨の機能がスムーズに働かなくなり、痛みを発すると考えられます。
軟骨のクッション機能が低下すると、変形性膝関節症になってしまいます。
寒い時期だけ膝関節に痛みを感じる方でも、実は普段から膝の調子が悪い場合が多いです。
2020年1月のブログでも2回にわたり紹介しましたが、改めて変形性膝関節症について、ご紹介をしたいと思います。
膝の痛みは我慢しないで早期に受診を
変形性膝関節症は、関節軟骨がすり減って、痛みや腫れが生じる病気です。
軟骨のすり減りは、5年~10年という長い期間をかけて進行します。
症状は徐々に重くなっていきます。
①軟骨や半月板が擦り減る。
②骨片が滑膜を刺激し、炎症を起こす。
③関節液が異常に分泌される。
膝関節を覆う関節包(かんせつほう)という膜の内側に炎症が起こるため、黄色味がかった粘り気のある液体が分泌され、いわゆる「膝に水が溜まった」状態になります。
④大腿骨と脛骨が、ぶつかり合う。
膝関節のすき間が狭くなり、大腿骨と脛骨がぶつかり合うことで、主に内側の骨がすり減ったり欠けたりし、足がO脚に変形してしまいます。
一度すり減った軟骨は元に戻ることはありません。
できるだけ早く治療を始め、進行させないことが大切です。
寒さと共に膝に生じる違和感や痛みの原因は、変形性膝関節症かもしれません。
心当たりのある方は、病院で診察を受けることをお奨めします。
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