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疲労骨折②診断と治療

更新日:2020年7月12日


疲労骨折は、

  • 骨への過度な負荷による疲労の蓄積

  • 固いフロアやロードなど練習環境(サーフィス)の問題

  • 栄養不足(無理なダイエットや摂食障害等に起因)

  • 女性の場合は原発性無月経・続発性無月経

  • 骨粗鬆症

  • 一箇所に応力が集中する身体の使い方

などを原因とすると考えられます。

特に女性アスリートの場合、女性運動選手の3主徴(骨粗鬆症、無月経、摂食障害の徴候)で生じやすいと言われています。

また、不適切なシューズによっておこる場合もあります。


診断

明らかな外傷がなく、慢性的な痛みがある時は、疲労骨折を疑います。


初期では、X線(レントゲン)検査では所見が認められないことが多くあります。

そのため、MRI検査、局所の炎症や微細な損傷は超音波検査を行います。


発症2~3週間後に骨折像が、レントゲンで認められるケースもあります。


治療

治療の基本は、患部の安静(=負担をかけないこと)です。

ただし一般的な骨折治療と異なり、骨折部の固定は必要ありません。

下肢であれば痛みの程度に応じて体重をかけて歩くようにしますが、松葉杖で部分免荷が必要なこともあります。

ランナーの方には酷ですが、当分の間ランニングは禁止です。

定期的なX線、MRI検査の結果で、徐々に復帰を指示していきます。

局所の安静によりほとんどが治癒しますが、時に難治性で手術が必要なケースもあります

早期発見、早期治療に努めることが重要です。


次回は、疲労骨折の予防や回復に向けた話題を取り上げたいと思います。


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