骨とビタミンD①ビタミンDを知る
2月も後半に入り、少しずつ日の出が早く日の入りが遅くなっています。 寒さは厳しくも、春の兆しを感じます。 とはいえ北海道の雪解けはまだ先で、雪道での転倒事故にはくれぐれもご注意ください。 転倒による骨折リスクを軽くするには、骨を丈夫にすることも重要です。 骨を丈夫にする栄養素といえば、カルシウムが真っ先に頭に浮かぶことでしょう。 けれどカルシウム単独では腸からの吸収が悪く腸を素通りして、便として排泄されてしまいます。 この時、カルシウムの吸収を助ける働きをするのが、ビタミンDです。 加えて副甲状腺ホルモンを介して骨形成を助ける働きや、筋肉への作用も明らかになっています。 骨にとって重要なビタミンDに関連する内容を数回にわたり展開して参ります。 シリーズ1回目はビタミンDへの理解を深めましょう。 ビタミンDは食べること・陽を浴びることで得られる ビタミンDは、キノコ類や魚などから得ることができる他、皮膚に紫外線を浴びることで生合成できる物質です。 いずれも、取り込んだそのままの型では作用しません。 紫外線で構造が変化し、肝臓や腎臓の分泌酵素によって