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骨と筋肉Q&A②骨粗しょう症

「骨と筋肉Q&A」2回目のお題は、「骨粗しょう症」にまつわる風説です。


Q.「骨粗しょう症は女性がなりやすい」と聞きました。   男性や子どもは心配しなくていいのでしょうか?

A. 男性も、子どもも、 骨粗しょう症の予防に努めることが大切です


男性は骨折して始めて受診するケースが多く重症化しやすい


骨粗しょう症が女性に多いことは当ブログでも触れてきましたが、男性も高齢になるにつれ発症する人が増えてきます。

患者さんの4人に1人は男性であるという統計から考えると、男性にも決して無関係ではないのです。

男性の骨粗しょう症患者さんは、骨折という症状が出現して初めて受診する方が多いのが特徴です。

(女性は健診などで骨密度の減少を指摘され、無症状でも受診されるケースが多い)


また男性の大腿骨頚部骨折の予後は女性よりも悪く

  • 死亡率は女性の約2倍

  • 半数以上は歩行介助が必要となり

  • 3分の1が長期療養施設に入所する

という報告もあります。


つまり骨粗しょう症を患っている男性がその自覚なく転倒すると、女性より身体的にも生活面でも重大な悪影響を受けやすいと言えます。油断は禁物です。

高齢化の他、骨粗しょう症リスクを高める要因として、

  • 糖尿病や高血圧などの生活習慣病、

  • 喫煙・飲酒習慣、

  • 胃の切除手術(栄養吸収が悪くなる)

などが挙げられます。

心当たりのある方は病院で検査を受け、骨の状態を把握しましょう。 早期発見・早期治療が、ご自身の生活の質を守ることになります。


小児期、青年期にも骨粗しょう症は存在。 将来を見据えて今から対策を

骨粗しょう症の患者さんには、数は多くないものの小児期や青年期の子どもも存在します。

また近年、子どもの骨折が増加傾向にあることが問題視されています。

過激なダイエットや食生活の乱れによる栄養不足、スマホ依存などによる運動不足や日照不足、睡眠不足などにより、子どもたちの骨が弱くなっているという指摘もあります。


骨は10代後半に人生で最も骨量が多くなります

この最大骨量を増加させることが、将来の骨粗鬆症リスクを減らすために重要だという知見も明らかになってきています。


将来を見据え、子どもの頃から十分なカルシウム摂取や睡眠、適度な運動習慣をつけることが大切です。

世代を問わず、骨を強く健やかにする生活を心がけたいものですね。



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