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脱水症①正しく知る


脱水症は、悪化すると死に至る可能性がある夏に多い症状です。

「自分は大丈夫」と思っている方が多いのですが、実は年齢や性別、趣味などを問わず、全ての方にとって注意が必要

数回にわたり、脱水症に関する話題を取り上げます。初回は脱水症について解説します。

成人の身体の約6割が水分

私たちの人間の身体は、

子どもで約70%、大人で約60%、高齢者で約50%が水分で占められています。


体内の水分は、

  • 発汗による体温の調整機能

  • 細胞への酸素や栄養素の運搬

  • 汗や尿による老廃物の排出

という大切な働きを担っています。

体重の1%以上の水分が失われると、徐々に影響が現れ始め、2%超で脱水症といわれます。

一番の予防策は早め早めの水分補給です。

水分と同時にミネラルも補給

水分補給は大切なのですが、真水だけをがぶ飲みすると体内のミネラル濃度が低下し、症状を悪化させることがあります。

ミネラル濃度(塩分濃度と比例)が低下した状態が続くと「低ナトリウム血症」※に陥る可能性があるためです。

※「低ナトリウム血症」については、次回詳しくお話します。

脱水症が疑われたら、即、水分とミネラルを補給してください。

真水よりもスポーツドリンク、さらに経口補水液ですとより安心です。

すぐに用意できない場合は、水1リットルに対して砂糖40g、塩3gを加えたもので水分補給をすると良いでしょう。砂糖や塩が溶けにくい時は、お湯を使うと手早く解けます。

高齢者や小さなお子さんは、気づいた時には重症であることも少なくありません。

  • 尿の色が濃いオレンジ色であったり、

  • 手の甲の皮をつまんだ後になかなか戻らなかったりする場合、

脱水を疑い、迅速にケアしましょう。

また脱水症状で起こる急な発熱、体の倦怠感、呼吸困難などの症状は、新型コロナウイルスによる症状と類似しています。

きちんと水分補給をして、しばらく休んで様子をみても症状が全く改善されない場合、速やかに医療機関や保健所等にご連絡をとっていただきますようお願いいたします。

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