院長 原 則行
2019年12月22日2 分
最終更新: 2020年7月12日
今冬は例年よりも暖かく雪が少なめでしたが、12月も後半に入り、いよいよ寒さも本番に。寒さが引き金となって、膝に痛みを感じるケースもよくあります。
寒くなると、血管を収縮して体内の熱が逃げないように脳から指示が出されるようになっています。血の巡りが悪くなることで、筋肉は緊張・収縮し膝の痛みにつながることがあるからです。またまだ歩き慣れない凍結路面で、不安定になった身体を立て直すための動作も、痛みや違和感を引き起こすことがあります。
膝に異常を感じたら、放置せず適切な治療や対処を心がけましょう。
大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)を柔軟にしておくことは、膝痛の予防対策になります。就寝前のストレッチなどを習慣にすることは大切です。無理のない範囲で筋肉トレーニングなどを行い、筋力を衰えさせないことも重要です。
冬は外出がおっくうになり、家にこもりがちで運動不足になってしまいます。すると余計に血の巡りが悪くなり、筋肉を動かすこといよって生まれる熱エネルギー量も少なくなって身体が冷えます。すると筋肉が硬縮し、膝関節の可動性が悪くなり、傷みにつながる、という悪循環に陥ってしまいます。
家の中でもいいので、段差の所を歩くことが有効です。歩けない場合、テーブルや壁に手をついて足踏みをするのもいいでしょう。
夜はなるべく湯船につかり、全身の筋肉を温めて緩めて就寝するのもおすすめです。運動が苦手な方は、特に冬場は心がけるようにしてください。