院長 原 則行
2020年4月5日2 分
最終更新: 2020年7月12日
受傷後は速やかに痛みのある個所を冷やして圧迫し、腫れや出血を最小限に抑えます。
一般的なスポーツ障害における応急処置=RICE処置が有効です。
安静(Rest)
冷却(Icing)
圧迫(Compression)
患部を高く上げる(Elevation)
圧迫は、アイスパックや氷を入れた袋などを止めるためのゴムバンドやラップなどを使い、アイシングと同時に加圧すると良いでしょう。
RICE処置は受傷後24時間ほど続けることが望ましいです。
また特に患部を温める行為は、24時間ほど避けてください。
当日の入浴は、湯船につからずシャワーのみ。短時間で済ませるのが良いでしょう。
飲酒については、受傷当日はもちろん、患部が安定するまでしばらく控えた方が無難です。
というのも飲酒により血流が促進されることで内出血量が増え、出血量が増えることで筋繊維に血塊ができ、重症化する恐れもあるからです。
またある程度改善するまでは、痛みを感じる動作を避けることが重要です。
正しい自己対応が、回復にも大きな影響を及ぼします。
肉離れは繰り返し発症することも多くあります。
迅速に、正しい処置と指導を受けられるスポーツを専門とする整形外科を受傷しましょう。
そして完全に回復するまで無理は禁物です。
病院ではMRI検査などにより、受傷した箇所と重症度を診断し、治療を行います。
日常生活が無理なく送れるようになった後に、スポーツ活動への復帰に向けたリハビリテーションを行い、再発防止につなげます。
復帰は、コンディションが整った状態を見極めて判断します。
おおまかにですが、
軽症で1~2週間
中等症で4~6週間
重症で12週間以上