院長 原 則行
2020年7月4日2 分
北海道にも夏が到来。頭上から太陽が照り付ける季節がやって参りました。
太陽光といえば、紫外線。シミ、シワ、肌の乾燥などの美容に悪い影響があるだけでなく、皮膚がん、湿疹、白内障などの病気とも深く関わっています。
また大量の紫外線(UV-B)を浴びた場合、紫外線を浴びた一部の皮膚だけでなく、全身の免疫機能が抑制されることも分かっています。
免疫力が低下することでウイルス感染の確率も高くなってしまうので、今年は特に注意が必要です。
一方で紫外線には良い影響もあります。
紫外線を浴びることによって、骨を強くする(=カルシウムの吸収を促す)ために必要なビタミンDが体内で生成されます。
ただ1日に必要なビタミンD3量は1日数分間の日光浴で十分だといわれています。
また現代では食事だけで必要量は摂取できるとも。
ですので、骨を強くすることを目的として紫外線を浴びる必要はないというのが実情です。
悪影響が心配なのは事実ですが、この数カ月ほど部屋に込もりがちの生活を強いられているうえ、紫外線を浴びないためにさらに外に出ないようにするというのは、精神的にも肉体的にも好ましくありません。
日中、紫外線が降り注いでいる時に外出する際は、紫外線対策を万全に整えましょう。
活躍してくれるのが、日焼け止め、帽子、日傘、サングラス、アームカバーなど、物理的に紫外線から肌や眼を守ってくれるアイテムです。
今年は、小学生や男性の間でも日傘の愛用者が増えているそうです。
周囲と離れたスペースを確保するうえでも、日傘はとても有効だと思います。
皮膚ガン発症率が高く、紫外線対策に取り組むオーストラリアでは、
slip(長袖を着る)
slop(日焼け止めを塗る)
slap(帽子を被る)
wrap(サングラスをかける)