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骨とビタミンD①ビタミンDを知る

2月も後半に入り、少しずつ日の出が早く日の入りが遅くなっています。

寒さは厳しくも、春の兆しを感じます。

とはいえ北海道の雪解けはまだ先で、雪道での転倒事故にはくれぐれもご注意ください。


転倒による骨折リスクを軽くするには、骨を丈夫にすることも重要です。

骨を丈夫にする栄養素といえば、カルシウムが真っ先に頭に浮かぶことでしょう。

けれどカルシウム単独では腸からの吸収が悪く腸を素通りして、便として排泄されてしまいます。

この時、カルシウムの吸収を助ける働きをするのが、ビタミンDです。

加えて副甲状腺ホルモンを介して骨形成を助ける働きや、筋肉への作用も明らかになっています。


骨にとって重要なビタミンDに関連する内容を数回にわたり展開して参ります。

シリーズ1回目はビタミンDへの理解を深めましょう。



ビタミンDは食べること・陽を浴びることで得られる

ビタミンDは、キノコ類や魚などから得ることができる他、皮膚に紫外線を浴びることで生合成できる物質です。


いずれも、取り込んだそのままの型では作用しません。


紫外線で構造が変化し、肝臓や腎臓の分泌酵素によって代謝されることで、活性型ビタミンDとなります。


この活性型ビタミンDが受容体(ビタミンDレセプター)に結合することで作用を発揮し、骨や筋肉のみならず様々な疾患に関与することが明らかになっています。



若い世代においてもビタミンD不足の増加が懸念


ビタミンDが充足しているかどうかは、血清中の25(OH)D濃度が指標となります。

血清25(OH)D濃度(ng/ml)の値によって、下記のように判定されます。

  • 30以上     充足

  • 20以上30未満 不足

  • 20未満     欠乏

参考:「ビタミンD不足・欠乏の判定指針」(一社)日本内分泌学会 (一社)日本骨代謝学会 厚生労働省難治性疾患克服研究事業ホルモン受容機構異常に関する調査研究班 2017

上記に先だった調査研究では、40歳未満~80歳以上の8割以上がビタミンD不足・欠乏者に該当、特に女性の割合が高いことを示しています。

参考:Yoshimura, N. ; Muraki, S. ; Oka, H. その他. / Profiles of vitamin D insufficiency and deficiency in Japanese men and women : Association with biological, environmental, and nutritional factors and coexisting disorders: The ROAD study. In: Osteoporosis International. 2013 ; Vol. 24, No. 11. pp. 2775-2787.

また別の研究においては、平均年齢39.9歳の健康な労働者258名のうち204名(79%)が、ビタミンD不足であったという報告もあります。

参考:Okuyama K, Miyakoshi N, Sasaki H, Tajimi K, Kawamura Y and Shimada Y. What is Deficiency or Inadequency of 25-Hydroxyvitamin D? - How does it Harm Healthy Individuals Physically and Mentally?. Austin J Musculoskelet Disord. 2017; 4(1): 1042

以上からビタミンD不足は若年層においても増加の傾向にあるようです。

若い世代の方も他人事と思わず、日頃からビタミンDを多く含む食べ物を意識して摂り、陽を浴びるよう心がけてほしいと思います。

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