フレイルは、要介護状態の一歩手前
フレイルは「虚弱」という意味で、老化に伴い筋力や活動が低下している状態をいいます。
近年、高齢者は健常な状態から要介護状態になるまでに、フレイルという中間的な段階を経ている、と考えられるようになりました。
世界的な医学界の評価基準を元に作られた、日本で行われることの多い身体的フレイルの評価基準は下表の通りです。
結果はいかがでしたでしょうか。
プレフレイルやフレイルに該当した方は、すぐ対策を行いましょう。
正しい取り組みで健常な状態を取り戻せる可能性があります。
また健常な方も、今の段階からフレイル予防に努めることが大切です。
フレイルを防ぐための対策
持病の治療・改善に努める
糖尿病、心臓病、腎臓病などの内科・循環器疾患、呼吸器疾患、整形外科的疾患などの慢性疾患がある場合、きちんと治療を継続し現状より悪化させないことが重要です。
整形外科の領域では
変形性膝関節症や変形性股関節症、脊柱管狭窄症、骨粗鬆症などが該当します。
適切な治療をせず状態が悪くなると、身体機能が低下し動くのがおっくうになり、身体を動かさないことでフレイルが進行してしまいます。
加えて
感染症の予防(口腔内のケアを含む)
日常生活での運動(詳しくは過去記事で)
バランスのよい食事(たんぱく質をたっぷりと)
社会とつながる
など身体的・精神心理的・社会的な取り組みが、フレイル予防に欠かせません。
ご本人はもちろんですが、できれば身近なご家族の方もフレイル正しく知り、フレイルを進行させないための日常的な配慮を行うことが重要です。
当クリニックでは、フレイルに関わる疾病の治療と並行してリハビリテーション科にて運動療法などを行っています。
健康年齢を伸ばすために、ぜひご活用ください。